2017年電子情報通信学会総合大会に参加してきました。

>

2017年3月22日(水)~3月25日(土)にかけて、名城大学(天白キャンパス・愛知県名古屋市)において「2017年電子情報通信学会総合大会」が開催されました。

大会期間中は、今冬最後の寒気到来で強風が吹いていましたが、晴天に恵まれました。
早朝ランニングでは、名古屋城の周回コースを丸2周走ってきましたが、天守閣のシャチホコが光り輝いておりました。

さて、当社としては電子情報通信学会総合大会に初めて参加(聴講)しましたが、さまざまな研究分野での研究発表と活発な質疑応答が続いておりました。
そのなかで、とくに興味のある研究発表を簡単にご紹介します。

 

1.顔の特徴点分析による自動的な疲労検出手法の提案
◎今田 潤・金盛克俊・西山裕之(東京理科大)

(感想)
疲労度の評価指標にはフリッカー値がありますが、本研究ではリアルタイムに作業者の疲労を計測するため、顔の表情から特徴点を見出して、疲労を検出する手法を提案されました。
発表者に質問したところ、肉体的または精神的な疲労の違いは区別できないそうですが、顔の表情から客観的に疲労を測定できるのは非常に意義のあることだと思いました。

 

2.保持位置を考慮した移動状態推定と活動量計への応用
◎小栗悠生・田中幹衡・大山 実(東京電機大)

(感想)
活動量計を用いて歩数や階段昇り、消費カロリー等を計測する際、胸ポケットや腰ベルトに装着するのが一般的ですが、近年ではスマートフォンを用いて日常的な活動量を計測している方も非常に多いと思います。その際、スマートフォンの保持位置(胸ポットやスボンの前ポケット、鞄のなか等)によって、計測値が大きく変わることが想定されます。本研究では、スマートフォンの保持位置に関係なく、移動状態を推定できる手法を提案されました。
この推定手法を応用することで、立位(立っている)・座位(座っている)・臥位(横になっている)の3つの状態を推定できるのではないか、と期待しております。

 

3.無意識コンピューティング〜コンピュータとヒトとの新たな関係
◎伊藤雄一(阪大)

(感想)
伊藤先生は「これからは、コンピュータが人を支援し、人を動かす技術が重要になる」と述べられておりました。
現在のところ、センサー技術の進化によって、人間の体内や行動などを測定(数値化)し、可視化できるようになってきましたが、「人を動かす技術」への応用が今後の課題だと改めて思いました。

 

4.スマートウォッチのバンドに付ける1辺2cmの文字入力ボード
◎坂 香太朗・田中敏光・佐川雄二(名城大)

(感想)
当社では、スマートウォッチ(Android Wear)を着用した工場従業員との間で生産指示や作業完了などの情報を通信する業務システムを開発した経験がありますが、その際、スマートウォッチへの入力手段が大きな課題になりました。Googleの音声入力は非常に高い精度で音声を認識してくれますが、工場内での騒音を考慮すると、スマートウォッチ上でキー入力したい場合もあります。本研究では、文字入力ができる小さなボードの試作結果について発表がありました。何か機会があれば、ぜひ当社でも試用してみたいと思いました。

 

5.ディスプレイまでの視距離調整による作業効率の改善効果
◎石原真紀夫(福岡工大)・石原由紀夫(島根大)

(感想)
今回は異なる表示装置(24型ディスプレイと200型プロジェクションスクリーン)と異なる視距離による作業効率への影響を評価され、「視距離を長くすると、作業効率が改善される傾向がある」という実験結果を発表していただきました。
当社でもITエンジニア(とくにプログラマやテスター)は、つねにディスブレイを見続けている状態であるため、目・肩・腰の疲労を話すときもあります。従業員の作業環境改善に取り組むためにも、本研究の内容はとても参考になりました。

 

6.離床予測のための姿勢判定アルゴリズム比較検討
◎齋藤俊哉・間所洋和・中正和久・下井信浩(秋田県立大)

被介護者の転倒や転落事故はベッド周辺で多数発生しているとのことで、被介護者の離床行動を予測するためのアルゴリズム改善に関する発表でした。そして、臥位から離床までの行動を7姿勢に分類し、アルゴリズムが正しく姿勢を判定できるかどうかの実験結果について報告がありました。
人間の日常生活の多くは座位・臥位が占めているため、それらの状態を正しく測定できると、いろいろな分野で応用できるのではないか、と期待しております。

 

発表者の皆様、貴重な研究内容を発表いただき、たいへん勉強になりました。
どうもありがとうございました。
※題目・発表者(◎印、敬称略)・所属は大会発表時のものです。

参加者:坂口憲一

お気軽にお問い合わせください。


お名前*必須 

フリガナ*必須 

会社名・団体名 

メールアドレス*必須 

お問い合わせ種別*必須 

お問い合わせ内容

※確認画面は表示されませんので、入力内容(とくにメールアドレス)にお間違いがないかどうか、もう一度ご確認のうえ、「この内容で送信する」ボタンを押してください。

UA-40268731-1